9月まで3カ月間、活用法探る
田辺商工会議所は6月25日、JR紀伊田辺駅駅前商店街の空き店舗を活用して、異業種の人たちが集う共有の仕事場であるコワーキングスペース「ワークスペース駅前」を開設した。9月まで3カ月間の実験事業で、同所職員が常駐し、「サテライト経営相談窓口」も兼ねている。地方都市でのコワーキングスペースの需要を調査し、田辺市が来春駅前にオープンする市街地活性化施設の利用につなげることが狙いだ。
広さ40㎡の施設内には個人用の仕切り付きデスク6席、打ち合わせ用テーブルやプリンター複合機、Wi-Fiなどを完備。初日のオープニング記念イベントでは「コワーキングの楽しい上手な使い方」と題してトークライブを開催し、デザイナーやまちづくりに関わる建築士ら3人が、独自の視点で共有の仕事場を活用したまちづくりについて語り合った。同施設は、単に場所の共有だけでなく、利用者同士の交流からコミュニティーの誕生、新しいビジネスへの発展も期待されている。
営業は平日午前10時から午後5時まで。利用料金は1時間500円、1日1500円、月会員は1カ月1万円で、貸し切り利用も可能だ。今後は利用者にアンケート調査を行い、意見や要望を集約して市街地活性化施設の開設に備えていく。
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