今治商工会議所(愛媛県)は、小規模事業者の商品を磨き上げ、県内や東京のスーパー、専門店などへ売り込む販路開拓支援事業を2020年9月から21年2月まで実施した。
同事業は、対象商品の全国への販路拡大を目的に毎年実施しているもので、今回は20年9月に開催した「販路開拓セミナー」参加事業者のうち個社支援に応募した10社の商品から、専門家らが5社の商品を選定。10月から11月にかけて販路開拓支援会社やデザイナーらの助言を受け、味やパッケージデザインなどを改良し、12月7、8日の2日間、東京都内の専門店など3社の食品バイヤーと商談を行った。また21年2月20日から26日までの7日間、県内の商業施設でテスト販売を実施。さらに県内の食品卸会社とも商談した。
対象商品は
▽瀬戸内の素材を使った「瀬戸内クラフトカレー」5種類
▽湯ノ浦温泉の源泉を使用した乾燥原木シイタケ「湯の恵」
▽精肉店の「自家製焼豚」
▽手軽にあんトーストがつくれるあんこシート「アツアツあんトースト」
▽ラーメン店がつくる「だし職人こだわり醤油たれ」―。
今回は、新型コロナウイルス感染防止の観点から主に同所と販路開拓支援会社の2社による商談となったが、3月25日時点で延べ16商品が採用決定した。
同所担当者は、「例年より少ないが、コロナ禍でも一定の成果は上げられた」と話している。
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