日本商工会議所は4月26日、独立行政法人国際協力機構(JICA)との間に、日本企業の海外展開や国際化、ビジネス機会創出を連携して支援していく覚書を締結した。都内で開かれた覚書署名式には日商の三村明夫会頭とJICAの北岡伸一理事長が出席。今後、両団体が実施する中小企業のさまざまな事業で相互に緊密に連携していくことを確認した。
日商の三村会頭は、署名式で「JICAと連携の覚書を締結したことで、相互の事業の協力や情報共有などを通じ、各地商工会議所・会員企業への支援を強化する」と述べ、多くの中小企業の海外展開につなげていく考えを表明。今般、創設した各地商工会議所との海外支援ネットワーク「海外展開イニシアティブ」によるJICAとの連携強化を通じた中小企業の海外ビジネス活発化に意欲を示した。
JICAの北岡理事長は、「コロナ禍で大変な状況の中、これまで以上にグローバルな団結・連携が求められている」と強調。「日商との連携を深め、優れた技術やノウハウを有する本邦企業の海外展開を後押ししていく」と抱負を述べた。
今回の覚書では、海外展開を志向する企業に対する進出支援と情報交換、相互の支援事業とビジネス機会の創出に資する情報の紹介や連携などの分野で両団体の国内外のネットワークを生かして連携を強めることに合意。互いの支援メニューを活用し、中小企業の海外ビジネスの進展を目指す。
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