松本、塩尻、大町商工会議所(長野県)、糸魚川商工会議所(新潟県)の4商工会議所は、コロナ禍で遠出を控える人も多い中で、ちょっとした旅気分を味わってもらおうと長野県松本市内のショッピングセンター「アイシティ21」で、塩の道物産展「塩の道ワンデートリップ」を6月12日に開催した。
塩の道とは、糸魚川から大町を経て松本・塩尻に至る千国街道のことで、かつて糸魚川の塩や海産物、信州の大豆などが運ばれた。交易の道として繁栄した地域のつながりにちなんで、4商工会議所はこれまでにも観光PRや誘客などで連携。今回、初めて各地の特産品を集めた物産展を実施した。
物産展には、各商工会議所の会員企業12社が出展。ベニズワイガニや甘エビ、干物といった海の幸のほか、日本酒、ワイン、クラフトビールや工芸品などが並んだ。売り場には各所の職員も協力し商品説明などに対応。観光情報のコーナーも設置し、物産展を盛り上げた。
出店した事業者からは「塩の道を軸にした古くからのつながりを感じてもらえた。今度は実際に来店してほしい」「出店者同士の商取引につながる話もあり有意義な物産展となった」「今回初めての試みだったが、異なった企画も検討してみたい」など継続開催に向けた前向きな声が多く寄せられた。
最新号を紙面で読める!