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今日から始める“大人”健康生活 侮るとちょっと怖い症状⑦ 夏に起きやすい「むくみ」

むくみを緩和する「寝る前1分間エクササイズ」

むくみは、医学的には「浮腫」といい、何らかの原因によって血液中の水分が血管の外に異常ににじみ出て、皮膚や皮膚の下に溜まった状態をいいます。

多くは病気ではなく、生活習慣や体質からくるものです。健康な人でも、加齢、妊娠中、運動不足、乱れた食生活、長時間の同じ姿勢、アルコールを飲んだ翌日などは、むくみやすくなります。とりわけ夏場は、水分不足や水分摂取過多、冷房や冷たい飲み物を取ることによる冷えなどが加わり、症状が出やすいといえます。

そんなむくみを予防・改善するには、まず水分の取り方に注意を払いましょう。1日に必要な水分量は、体重(㎏)×30㎖が一つの目安で、体重60㎏の人なら1・8ℓという計算になります。この量を、起床時、毎食の前、入浴前後、就寝前など、こまめに分けて飲むのがコツです。その際、良質の水を選び、清涼飲料水やアルコールなどはできるだけ控えましょう。

余分な水分を速やかに排出させるには、塩分の取り過ぎに注意し、良質のタンパク質を取るのもポイント。さらに、適度に体を動かす、体を冷やさない、夜はシャワーではなく湯船に漬かるなどして血流を促しましょう。

こうした対策をとることで、多くのむくみは改善されるはずですが、何らかの病気が原因で起こっている場合はその限りではありません。例えば、全身のむくみに加えて、体重が増える、疲れやすい、息切れや動悸(どうき)がする、尿の出が悪いなどの症状を伴う場合は、心臓や腎臓、肝臓などの病気の可能性があります。また、夏なのに汗をかかず、だるさや寒気を伴うむくみは甲状腺機能低下症、片足など局所だけがむくんでいるときは、いわゆるエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)や下肢静脈瘤(りゅう)の可能性もあります。思い当たる点があるなら、かかりつけ医や近くの医療機関に相談してみることをお勧めします。

※1日に必要な水分量は、活動量や汗の量によっても異なります。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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