近代化産業遺産の炭田跡地を活用した大型レジャー施設
明治初期、東京近郊から燃料を調達する必要性が高まり、本州最大の埋蔵量を誇る磐城の石炭を採掘するために、栄一らが1884(明治17)年に設立したのが、磐城炭礦社(現・常磐興産)でした。この地の豊富な石炭はさまざまな基幹産業の動力源となり、長きにわたって日本の近代化に貢献しました。
昭和に入り、エネルギーの主役が石油に変わって大打撃を受けた常磐興産は、温泉に活路を見いだします。華やかなフラガールショーが人気を集める「常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)」は、社員や地元を守るため炭鉱活用の発想の転換に挑戦した現在の姿といえます。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
いわき商工会議所 本多 麻里
スパリゾートハワイアンズの源泉は、湯量豊富な常磐湯本温泉。このまちの知る人ぞ知る名物は、カレーです。昭和レトロな「玉半(たまはん)」は、小麦粉から炒めてつくる、懐かしい黄色いカレー。温泉街のカレーを、ぜひご賞味ください。
渋沢栄一の生涯を描く 大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)
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