因島商工会議所(広島県)、因島観光協会などで構成する因島サイクルツーリズム振興協議会は、昨年12月に因島土生町(はぶちょう)に誕生したグラベルロードコースの利用をPRしている。グラベルとは、専用の自転車で砂利道や山道の走行を楽しむスポーツ。グラベルロードコースの開設を機に商店街や自転車神社(大山神社)、旅行会社とも協力するなど、地域一体となって新たなサイクリストの誘客促進を図る。
同所は、観光振興策として力を入れるしまなみ海道のサイクリングとともにオフロードのコースも楽しんでもらおうと、自転車神社として知られる大山神社と協力してコースを整備。「グラベルの聖地」の商標登録も行った。
コースは全長約8キロメートルで、土生町の商店街や海岸沿い、標高200メートル余りの天狗山の山道などを走る。自転車神社では、グラベルを楽しめる専用自転車の貸し出しも行っている。コースがオープンした昨年12月26日には開所式を開催するとともに、グラベルロードコースと地元商店街加盟店を回って完走した人に抽選で特産品をプレゼントするサイクリングスタンプラリーを実施。参加した多くのサイクリストらの好評を得た。
また、サイクリングの補給場所として、市内店舗の売り上げ向上を目指して同所が作成している「いんのしまグルメマップ」の活用を呼び掛けているほか、地元の旅行会社が開発したサイクリングの初心者から上級者までグラベルを楽しめるガイド付きの1泊2日のツアーも紹介。今後は、コースの延長や体験型の企画、インバウンドや女性向けの企画などを検討していく。
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