最高賞の厚生労働大臣賞に輝いたのは、秋田県横手市の木村屋商店の和菓子「田沢湖 夏いろ冬いろ」。寒天と砂糖を煮詰めて冷やし固め、表面を乾燥させた干琥珀(かんこはく)という菓子で、「夏いろ」は田沢湖の湖面に泳ぐクニマスを表現し、ミントとレモングラスの風味に、「冬いろ」は山芋を使って乳白色の温泉を表現し、杏仁・ココナツ風味に仕上げている。
同商品は、地元観光業者からクニマスと田沢湖の瑠璃色をテーマに菓子がつくれないかと持ち掛けられたことから開発。ミントや山芋など地元生産者の協力を得て地元素材を使い、独特な色と味を表現している。審査会では「田沢湖を思い出させるコンセプトが徹底している」「夏と冬を象徴する〝色〟がうまく商品に展開されている」と高い評価を得た。
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