逆境こそ新たなビジネスのチャンスでもある。小さな企業でも主業務(OEMや下請け業務)を怠らず、そこで培ってきた技術と人材、ネットワークを生かして新たな自社製品のブランド化にも果敢に挑む。いわば〝二刀流〟で大きな相乗効果を生み、新たな販路を開拓して業績を伸ばしている地域企業の取り組みを追う。
"小屋"というニッチな事業が注目されその相乗効果で本業の業績もアップ
岡山県岡山市に本社を置く植田板金店は、建築板金工事業者として、建物の屋根や外壁、雨どい、遮熱、リフォームなどの工事を手掛けている。大手住宅メーカーからの下請け工事を基本業務としているが、2017年に自社ブランド「小屋やさん」を立ち上げ、小屋の注文販売を開始。世界的な建築家・隈研吾氏とコラボした小屋を発売するなど注目を集め、本業の屋根・外壁・遮熱工事の直接受注にも好影響を与えている。
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