若年層の地域定住促進目指す
鈴鹿商工会議所は8月1日と7日、市内の中学校10校の2年生を対象とした「中学生企業見学会」を開催した。見学先は、両日とも本田技研工業鈴鹿製作所とAGF鈴鹿の工場。1日は55人、7日は46人の生徒が参加した。
本田技研工業鈴鹿製作所では、軽自動車「N-BOX」と7月に販売開始した新型軽バン「N-VAN」の溶接、組み立て工程を見学。生徒たちは目の前で溶接の火花が飛び散るリアルな製造現場を体感した。その後、同社の総務課長から企業が求める人材について講話があり、「得意なことを見つける」「小さなことでも目標を決める」「自分でとことん考える」ことの大切さなどの説明を受けた。また生徒たちは普段入れない社員食堂での昼食も体験した。 AGF鈴鹿では、塚本祐司社長自らクイズ形式でコーヒーの歴史などについての説明を行い、その後生徒らは、「ブレンディ」を使った水溶性の実験や製造ラインを見学した。見学後は製品の試飲を行い、質疑応答を実施。生徒からは、「将来AGFで働くには?」といった質問も飛び出した。
同事業は、将来地域社会で活躍する意欲ある生徒の育成を目的とし、市内の魅力ある職場を訪れ理解を促すことで、若年層の定住促進、生産年齢人口拡大につなげることを目指している。見学会では、市教育委員会が参加生徒の人選をはじめ全面協力。終了後は参加校全てが、順次全校集会・文化祭などで生徒による報告会を開催している。
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