日本商工会議所では、政府の総合経済対策に盛り込まれている「新規輸出1万者支援プログラム」のスタートに合わせて、全国の商工会議所と共に、輸出に関心のある事業者の掘り起こしに向けた取り組みを強化している。全国の商工会議所向けにカリキュラムと講師をワンパッケージにしたセミナープログラムを提供。具体的には、海外展開を検討したい事業者向けの講座を開設したい商工会議所に、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)、独立行政法人中小企業基盤整備機構(中 小機構)の担当者を派遣し、「海外展開の現状」「中小企業の輸出事例」「越境ECなど輸出の方法」「各種支援策」など事業者のニーズを踏まえたプログラムでセミナーなどを開催してもらう。
日商は3月6日、輸出促進セミナーの第1弾として、「自社の商品を海外に!はじめての輸出セミナー~コロナの先を見据えた新たなビジネスとして輸出に挑戦するために~」を東京商工会議所で開催。同所会員企業担当者ら約30人を対象に、輸出の事前準備から具体的な商談までを一気通貫で支援する「新規輸出1万者支援プログラム」の紹介とともに、中小企業による身近な輸出事例や具体的な輸出の方法について解説した。
セミナー終了後には個別相談会も実施。早速、「輸出に挑戦したい」「診断を受けたい」など支援プログラムに登録する企業は二桁を超え、東商の担当者も手応えを感じていた。
日商では、輸出に関心のある事業者などを対象にしたセミナーの全国展開に向けて、各地商工会議所にチラシやハンドブックなどを無料配布。各地主催セミナーなどの開催に活用可能なプログラムを示すとともに、会員事業者向けの広報などに ついて協力を呼び掛けている。
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