着物をアロハにリメーク
岡谷商工会議所女性会は7月4~23日、絹の着物を仕立て直したアロハシャツなどを展示する「着物でアロハ展」を岡谷蚕糸博物館宮坂製糸所ギャラリーで開催した。岡谷市は製糸産業で栄えた〝絹のまち〟であり、その歴史と絹文化を後世に伝えようと、同女性会は2005年に「甦れ!絹の街プロジェクト」を開始。07年に会員らがたんすに眠っていた着物をアロハシャツにリメークし、県内の商工会議所女性会が集まる研修会で着用したほか、市民らを対象につくり方の講座を開催するなど絹のまちをアピールしてきた。 今回の展示会は、10月に開く女性会創立30周年記念式典のプレイベント。これまでの活動を振り返り、07年に製作したアロハシャツ12点と一昨年から昨年にかけて製作したジレ(ロングベスト)3点などを展示した。作品に使われた着物は大正・昭和時代に女性が普段着として着ていた銘仙などだ。ジレは式典でも着用し披露する。 同女性会の矢崎京子会長は「使わない着物がすてきに生まれ変わることを多くの人に知ってほしい。今後も絹文化の振興に寄与したい」と話している。11月2、3日には東京の長野県アンテナショップ銀座NAGANOで、市が岡谷シルクのイベントを開催。女性会は広く来場を呼び掛けている。
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