宝塚商工会議所青年部(兵庫県)などでつくる実行委員会(実行委員長:榛名由梨さん)は8月11日、手持ちの線香花火に同時に点火した人数でギネス世界記録に挑戦するイベント、「宝塚23万人の線香花火大会」を開催した。当日、会場の武庫川河川敷には市民ら1869人が集まり、エフエム宝塚のラジオ放送による号令で一斉に点火。これまでの1700人という記録を超える1713人とカウントされ、見事にギネス世界記録に認定された。
同イベントは、2015年まで約100年にわたり毎年8月に行われていた宝塚観光花火大会の再開を目的に行われたもの。同花火大会は、安全面・費用面の問題から3年続けて休止となっており、再開を望む声は多いものの、そのめどは立っていないという。そこで、実行委員会では花火大会再開の機運をつくろうと、今回のイベントを企画した。
イベント開催に当たって、宝塚市の市民23万人の1%に当たる2300人を目標に参加者を募集。資金集めのためクラウドファンディングも実施した。
今回のギネスルールは、開始の号令から10秒以内に自分で花火に点火して持ち続けること。参加者らは全長55センチメートル、燃焼時間150秒の長い花火をそれぞれ手に持って号令と同時に点火。火がつかないなどで失格となった人も出たが、昨年韓国で達成された記録を上回る1713人が成功し、ギネス世界新記録を達成した。
会場で結果が発表されると、参加者らから大きな歓声が上がり、祝福の花火が打ち上げられた。参加者からは、「いい思い出になった」「とてもきれいだった」との声が上がり、実行委員会は「みんなで頑張ったので達成感があった。このイベントを花火大会復活につなげていきたい」と話している。
最新号を紙面で読める!