「リタイアしたら女房と一緒にゴルフを楽しみたい」。そう思っている人も多いのではないでしょうか。仕事関係者とばかり回っていると、リタイア後はラウンドする機会も減ってしまいます。しかし、夫婦で楽しもうとしても、奥さんは初心者。シリーズ最終回の今号では、初心者の女性にゴルフの楽しさを知ってもらうためにはどんな教え方がいいのか、そのコツを伝授しましょう。
まずは、ゴルフの面白みを知ってもらうことです。男性なら、ある程度、理屈で教えても理解してもらえるかもしれませんが、女性には、とにかくゴルフは楽しいスポーツだと分かってもらうことが先決です。それには、何よりもボールに当たって、遠くへ飛ばす快感を得る練習から始めることです。
具体的には、ラケットでテニスボールを打たせる練習もいいかもしれません。テニスの動きというのは、ゴルフのインパクトゾーンと同じ動きなのです。それにフェース面をコントロールする感覚も自然に身に付きますし、ラケットならフェースもボールも大きいので、空振りすることがありません。イラストを参考に、手を返して強く打つ練習を繰り返すのです。ここで「手を返して」というところに疑問を持つ人も多いと思います。確かに、手を使うと方向性は悪くなりますが、それは男性や女子プロの場合です。力のない女性は、左右のOBというのはほとんどありません。ですから手もどんどん使って、飛距離アップに重点を置いて教えた方が合理的なのです。
また、女性に対しては、難しいことを言うより短いクラブを使ってフェースを返す感覚を教えましょう。あなたは女性の前に立って、スイングした際にフェースがきれいに返っているかどうかチェックしてあげましょう(イラスト参考)。
スコアアップのポイントを1年間にわたってお伝えしてきました。ご愛読、ありがとうございました。次号から中級者向けの新シリーズが始まります。また、よろしくお願いいたします。
イラストレーション:アカハナドラゴン
最新号を紙面で読める!