大川商工会議所青年部
大川市の木工の歴史は今から480年ほど前にさかのぼる。同市内を流れる筑後川は、その昔、水上交通の要衝地であり周辺には多くの船大工が住んでいた。その船大工の技術を生かして指物(さしもの・釘などを使わず木と木を組み合わせてつくった調度品や建具)をつくったことが始まりといわれる。
同コンテストへの取り組みは親会(大川商工会議所)や地元木工関係団体、さらには知事、市長などからの要請で始まった。
本年4月に出場が決定し、その後、約3カ月間で大川市支援ブランド「木のきもち」に由来する木製飛行機「木のきもち号」を製作した。
コンテスト当日は、台風12号の影響で天候は曇り。琵琶湖上に立つ櫓の上は、ゆるやかな追い風と飛行にはやや不利な状況の中、この日のために体重を72㎏から57㎏に減量したパイロットの近藤将隆さんは、同市倉重良一市長や同所津村洋一郎会頭などの声援を受け、9時35分、大空へ飛び立っていった。
同青年部で鳥人間実行委員長の津崎繕幸さんは「存分にアピールできた。応援していただいた全ての人に感謝したい」と述べた。また同青年部平成30年度会長の田中雅博さんは「メンバー59人の結束が高まった。この挑戦は大きな財産になる」とこの取り組みを評価した。
「木のきもち号」は10月6日から8日まで開催の「大川木工まつり」で展示される。
お問い合わせ
所在地:福岡県大川市大字酒見221-6
電話:0944-86-2171
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