総務省は7月18日、「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」が取りまとめた報告書を公表した。 報告書では、利用者の利便性向上や、ユーザーの理解促進、デジタルインフラ環境の整備などの観点から課題を整理。「コミュニケーション・イベント」「バーチャルオフィスなどビジネス利用、テレワーク」「メタバース上でのまちのデジタルツインとしての再現」「メタバース上での講演やVR空間での授業」「産業分野でのデジタルツイン」「仮想空間でのアトラクションやマーケットのユーザー参加型での開催」などの幅広い利活用事例を紹介するとともに、市場やユーザーの現状、国際動向の分析、今後の発展に向けた課題と解決の方向性を示している。
メタバース空間内の課題として「アバターを操作するユーザーへの影響、ユーザーの行為や他のアバターへの影響」「プラットフォーム間の相互運用性」「プライバシー情報の映り込みへの対処」「メタバース空間内で生成されたデータの取り扱い」などが挙げられ、メタバース空間外と関連する課題としては、「ユーザーインターフェイス(UI)、ユーザー体験(UX)」などを指摘。イノベーションを阻害しないよう、まずは国際的な共通認識の醸成や、相互運用性確保に向けた標準化の推進、メタバース関連サービス提供者向けガイドライン(仮)の策定、メタバースの動向や社会的な影響についての継続調査が必要との考え方を示している。
詳細は、https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000120.htmlを参照。
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