米沢商工会議所(山形県)などでつくる実行委員会は9月15、16の両日、企業単独ではなく、地域一体でものづくりの魅力を発信する進化形イベント「360°よねざわオープンファクトリー」を初開催した。2日間で、約2400人が企業を訪問。米沢織をはじめとする伝統産業や地域が持つ魅力を多様な体験を通して発信し、地元事業者と来訪者の交流を深めた。
オープンファクトリー期間中は、繊維加工会社、酒造、飲食店など18企業の工場見学、ワークショップ、展示販売などさまざまなイベントを実施。国の重要文化財「山形大学工学部旧校舎」を活用したイベントでは、ファクトリー巡りのほか、繊維会社の社長や美術家などのスペシャルゲストによるトークイベントを行い、参加者はアートの視点から見る米沢の伝統産業などについて学びを深めた。
また、米沢織の市内3企業を訪問するバスツアーでは、糸を並べる、織る、染めるといった三つの工程の見学やハンカチ染めを体験。参加した高校生や大学生からは、「米沢には織物をつくる基盤が全てそろっていることを初めて知った」「職人さんが織物を楽しんでより良いものづくりを目指す姿勢があることを知り誇らしい気持ちになれた」などの声が寄せられた。
2日間で約2400人が企業を見学し、米沢の魅力と伝統産業を再発見した。
詳細は、https://www.360yonezawa.com/を参照。
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