日本政府観光局(JNTO)は10月18日、9月の訪日外客数が218万4300人(推計値)となったと発表した。新型コロナウイルス拡大前の2019年同月比で96.1%まで回復。回復率では前月(同85.6%)を大幅に上回り、19年の実績に迫る勢いを見せた。
シンガポールをはじめとした東南アジアや米国やカナダなどを含む米州などにおいて訪日外客数が増加したことが、9月の回復率を押し上げた要因となった。
9月の国・地域別の訪日外客数は、韓国が57万400人(19年同月比283.4%)でトップとなった。次いで台湾38万5300人(同102.4%)、中国32万5600人(同39.8%)、米国15万6600人(同123.1%)、香港15万1100人(同96.9%)の順で多くなっている。
また、調査対象の23市場のうち15市場(韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧地域、中東地域)において9月として過去最高を記録したほか、メキシコにおいては単月過去最高を更新した。
1~9月の累計では、米国146万6100人(19年同期比114.8%)、ベトナム43万9600人(同116.9%)、フィリピン41万300人(同102.0%)、シンガポール33万6400人(同118.2%)、カナダ29万8800人(同111.0%)など8市場で19年同期の旅行者数を上回っている。
国際線定期便に関しては、23年夏ダイヤ時点でコロナ禍前の約6割まで運航便数が回復。その後も東アジアを中心に増便・復便が続いている。
詳細は、https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/を参照。
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