三島商工会議所(静岡県)はこのほど、インバウンド向けのモニターツアー「富士山!そしてその湧水を観て!触れて!味わって!感動体験ツーリズム」を開催した。インバウンドの回復を見据え、三島市の特色を存分に生かした1泊2日のツアーを造成。国内在住の中国人ら10人が参加し、三島ならではの体験プログラムが大好評だった。
インバウンドの回復を見据えて造成したツアーでは、三島を象徴するスポット「白滝公園」の桜川で過ごす川床ディナー、こたつで味わう三島うなぎの蒲焼き体験、市内の庭園「隆泉苑」での練り切りやと抹茶立て体験など、三島の食と風景や文化を掛け合わせることで地域の魅力を発信。また、富士山と湧水をテーマにオリジナルカクテルやスイーツを楽しむ貸し切りのバー、富士山をバックにした三島甘藷(かんしょ)掘り体験なども行い、中心市街地を流れる川と富士山の湧水を活用した優雅な1泊2日の体験プログラムを提供した。
参加者からは、「川床自体が珍しく、うなぎの蒲焼き、芋掘りも貴重な体験となった」「富士山をイメージしたオリジナルカクテルがかわいかった」「隆泉苑や富士山三島東急ホテルなどのロケーションが良かった」などの声が寄せられた。
同事業は、来訪客数に対して宿泊者数が極端に低く、地域の豊富なコンテンツを利活用できていないなどの課題を受けて企画。観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」に採択され、富裕層の訪日観光客をターゲットにしたツアー開発に取り組んだ。今後、三島が誇るまちの自然を活用したツアーを商品化し、インバウンド旅行客の増加を目指すとともに、市の魅力を国内外に発信する。
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