犬山商工会議所(愛知県)では、犬山市栗栖地域に伝わる「桃太郎伝説」を活用し、オリジナルのストーリーやキャラクターを作成して観光活性化の起爆剤にしようと「桃太郎プロジェクト」を実施している。物語の主人公は「ももちゃん」。実は桃太郎は女の子という設定で、ユニークな展開を繰り広げる。今後、グッズ作成やイベントなども開催し、同地域を盛り上げていく。
今回新たに考案した物語「木曽川 桃太郎外伝」の主人公「ももちゃん」は実は女の子で、鬼が村の女の子を連れ去ってしまうことから、おじいさんとおばあさんはあえて男の子として育てたという設定。成長した「ももちゃん」は、イヌ、サル、キジを連れて鬼を成敗すると、改心した鬼たちも仲間に加わり、栗栖地域を一緒に盛り上げるために活動するという奇抜なストーリーだ。
物語の構成は、犬山市栗栖にある「桃太郎神社」で毎年節分の時期に行われている地域のイベント「桃太郎の節分祭」にちなんだもの。豆まきの最初の掛け声は一般的に「鬼は外、福は内」だが、鬼は改心したとして2投目からは「鬼も内、福も内」と投げることに基づく。
キャラクターの制作に当たっては大学の協力を得て、名古屋造形大学の学生が複数デザインし、名古屋経済大学の学生による人気投票で決定。桃太郎「ももちゃん」、イヌ、サル、キジ、鬼を擬人化した新たなキャラクターが誕生した。キャラクターのお披露目に伴い、ももちゃんの仲間たちと鬼の名前を2月29日まで募集中。名付け親には犬山の特産品をプレゼントする。
今後、クラウドファンディングを活用したキャラクターグッズ、フィギュア、動画などの作成、キャラクターの市内店舗などへの設置、キャラクターにふんしたコスプレイベントを開催するなど、犬山市の観光活性化を目指す。
詳細は、https://www.inuyama-cci.or.jp/info/2024/01/post-188.htmlを参照。
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