丸三漆器(まるさんしっき) (岩手県一関市/一関商工会議所)
今月は、透き通るガラスとあでやかな漆の対比が華やかな、秀衡塗(ひでひらぬり)のグラスシリーズをご紹介します。
秀衡塗とは、平泉地方に伝わる漆器を指し、平安時代末期に奥州藤原氏の三代目・藤原秀衡が京より呼び寄せた職人に、この地の特産品である漆や金をふんだんに使用した器をつくらせたことが始まりとされています。ケヤキやトチなどの天然木に漆を塗り重ねた後、雲形を描き、有職(ゆうそく)菱の金箔を貼り、さらに鮮やかな色漆で草花が描き込まれる様式が、代表的なデザインです。
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