青森・盛岡・仙台・秋田・山形・福島商工会議所や東北6市などで構成する東北絆まつり実行委員会はこのほど、共同記者会見を行い、東北の県都6市の祭り(青森ねぶた祭、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつり)が集結する「東北絆まつり2024仙台」を6月8、9日に仙台市内で開催すると発表した。2017年から6市の持ち回りで実施しているもので今年は二巡目。絆まつりを通じて、東北の伝統文化など多彩な魅力を国内外に広く発信する。
絆まつりは、東日本大震災からの復興を願う「東北六魂祭」の後継イベントとして2017年に開始。東北6市の持ち回りで実施し、昨年の青森市開催で一巡した。二巡目のスタートを切る仙台市では、さらなる復興と発展を目指して盛大に行い、45万2000人の来場者を見込んでいる。
具体的には、メインイベントの「東北絆まつりパレード」を市内大通りの全長約1.1kmで、祭り2日目の6月9日に行う予定。沿道は混雑が予想されることから、パブリックビューイング会場も設置する。パレードに参加する6都市の踊り手や担ぎ手、演奏者などは約800人。震災からの復興完遂を願って市中心部を練り歩く。
また、「西公園」や「青葉山公園」を会場に、東北各地の伝統芸能ステージイベント、祭りの展示、東北キッチンカーマルシェの出店、東北6市の物産PR・販売などを展開。能登半島地震の被災地を支援し、エールを送る取り組みも検討している。
実行委員会会長の郡和子・仙台市長は会見で、「東北6市が一つになり、東北のさらなる復興と発展を目指して新たな一歩を踏み出す、その心意気や熱気を感じもらいたい」とあいさつ。実行委員長を務める仙台商工会議所の藤﨑三郎助会頭は、「六魂祭から数えて三巡目となる中で、あらためて東北の団結力を発揮し、6市6祭りの魅力をしっかりPRすることで、復興と東北ブランドの強化、国内外からの誘客、活力ある東北地域の発展につなげたい」と述べるとともに、「東北から日本の元気を世界に発信する、その役割を担っていく」と意気込む。また、「東日本大震災を経験した東北として能登半島地震の被災地に心を寄せ、未来への勇気と希望を少しでも感じてもらえる祭りにしたい」との考えを示した。
詳細は、https://tohoku-kizunamatsuri.jp/news/2024/01/post-3650/を参照。
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