まちなかを元気にするホテル開業 多彩な企画で十勝の魅力を発信
十勝シティデザイン株式会社 代表取締役 坂口 琴美(さかぐち・ことみ)
旅行者と地元住民をつなげる存在に
私は北海道の十勝地方で生まれ育ちました。高校留学後、大学進学のために上京し、東京で飲食店を10年以上経営したことがあります。帯広市中心街の老舗ホテルが廃業したこと、空洞化が進行していることを知ったのがきっかけで、2014年に十勝シティデザイン株式会社を設立しました。離れたことで気付いた十勝の魅力を多くの人に伝え、まちににぎわいを生む事業を始めることにしたのです。
廃業した老舗ホテルをリノベーションし、16年に「ホテルヌプカ」を開業しました。ヌプカとは、アイヌ語で“原野”という意味です。自然、天候、食、文化に恵まれた十勝平野の玄関口である帯広で、宿泊設備を提供するだけでなく、旅行者に住民との交流の場を提供すること、地域情報を発信することを心掛け、さまざまな取り組みを行ってきました。
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