福岡商工会議所は11月27日、福岡貿易会と共にイタリア東洋商工会議所、バーリ商工会議所と友好協定を締結した。調印式には、仲介者として日伊経済連合会も出席した。イタリア東洋商工会議所とバーリ商工会議所はイタリア南部のプーリア州の州都で、イタリア政府により「アドリア海経済特区」に指定されている重要な交易拠点であるバーリを拠点として活動している。今後、各団体で知識、経験、事業機会の交換を奨励し、国際協力による会員間の利益向上に向け、相互交流、協力を促進する。

　同協定は、イタリア東洋商工会議所が設立100周年を記念して行っている海外経済団体との協力関係強化事業に合わせ、日伊間の国際ビジネスに意欲的な事業者の人的交流を目的に締結。同所は現在アジアを中心に7カ国11地域と友好協定を締結しているが、欧州地域との締結は同協定が初めてとなった。

　調印式で同所の谷川浩道会頭は「福岡とバーリには伝統的な食文化、豊かな観光資源、歴史ある祭りなど多くの共通点がある。この締結を機に、商工会議所同士の人的交流を図り、お互いの会員企業のビジネス創出に向けて連携関係を構築していきたい」と期待を述べた。