岡谷商工会議所(長野県)は4月27日~30日の4日間にわたり、まち歩きイベント「おかやるく」を開催した。ガイド役は地元住民。地域に住む人だからこそ知り得るディープな岡谷市の魅力に触れられる機会とあって、6種類8コースにそれぞれ定員を上回る参加者が集まった。毎年、同期間に開催される複合型イベント「春市2019」が過去最多の14会場で行われたこともあり、相乗効果で大型連休中の岡谷市内が多くの人でにぎわった。
ものづくりのまちとして知られる岡谷市の魅力をまち歩きをしながら知ってもらおうと、4年前から始まったイベント「おかやるく」。まち歩きの先駆的な長崎県のイベント「長崎さるく」を参考に、「岡谷を歩く」「岡谷LOOK」の意味を込めて名付けられた。いわゆる観光案内ではなく、地元住民が大切にする日常の風景やグルメなどにスポットを当て、地元目線で組み立てたコースで、まちの新しい魅力を伝えることにこだわった。
各コースの所要時間は2時間半程度。6種類八つのコースに、県外から参加の12人を含む全59人が参加した。まちの遺跡や史跡を巡る「OKAYA BIGINING」、空き家活用術を考えながら見学をする「空き家見学会」、専門家と一緒に歩く「まちなかバードウオッチング」、馬肉料理に特化した「うまいグルメの食べ歩き」など、穴場や名所巡りが楽しめる。定員を少なく設定していることで、「ガイドさんの話をじっくり聞けた」と好評で、「地元の人も知らない古墳や史跡を巡ることができてよかった」「ブラタモリの気分になれた」など、アンケート回答者の全員が楽しかったと答えた。
同所では、年2回の定期開催を継続しながら定着を目指している。次回は今年11月上旬を予定。今後は、コース種類の拡充に合わせて、年間開催も検討していく。
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