鈴鹿商工会議所(三重県)に事務局を置く「SUZUKA産学官交流会」は、鈴鹿地域の企業や教育研究機関、行政が一体となり産学官連携による新製品や新技術などの開発促進を目指して発足した組織で、このほど設立20周年を迎えた。
鈴鹿工業高等専門学校、鈴鹿医療科学大学、鈴鹿大学、鈴鹿大学短期大学部、三重大学という地域5校それぞれの教育研究機関の特色を生かした多数の取り組みを積み重ね、過去20年間で多くの実績を残している。例えば、産学官交流フォーラムの開催、教育研究機関の研究者や連携機関のアドバイザーによる会員企業を対象とした個別相談、技術・産業支援機関とのパイプ役なども務め、地域の発展に貢献している。
今年度は、新プロジェクトとして鈴鹿F1日本グランプリ30周年を記念した「Fバーガー」の商品開発と、SNSなどを活用した販売促進による成果を発表。また、モータースポーツを生かした事業や、鈴鹿シャクヤクプロジェクトでの観光集客ビジネスなど多様な事業の後押しをする。
こうした取り組み内容は『SUZUKA産学官交流ニュース』で1年に一度紹介。発行部数は7000部。会員をはじめ市内各所に配布される。担当者は「今後も時流に合わせたスピード化を図りながらニーズに応え、産学官交流による地域貢献に努めたい」と語る。
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