青森県八戸市にある「舘 タテグ工芸」は、南部花形組子の製作・販売、各種木工製品製作を行っている。その技術を生かしたのが、この度、日本商工会議所会頭賞(民工芸)を受賞した「南部花形組子入 ティッシュボックス」だ。
南部花形組子とは、飛鳥時代から建築物の装飾として受け継がれている組子の一種。花形カンナという専用のカンナを用いて曲線的な加工を施し、くぎを使わずに美しい幾何学模様を生み出している。
審査員からは「これぞ匠(たくみ)の技が表現されている」「一生ものの逸品」といった称賛の声が上がった。なお、「舘 タテグ工芸」は、今回の審査会において、「木のブックカバー(青森ひば材)」で経済産業大臣賞も受賞している。
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