日向商工会議所(宮崎県)と瀬戸商工会議所(愛知県)は、両地域の事業者が共同開発する「クスノキオイル×瀬戸焼 コラボセット」の商品化を後押しし2020年1月からの販売をサポートしている。
きっかけは、19年11月の「IFFT/インテリアライフスタイル リビング2019」でfeel NIPPON日本商工会議所ブースに両事業者が出展したことだった。日向市で国産の天然しょうのうを生産する数少ないメーカーの一つ「えこのは」がつくるのは、県産材を水蒸気蒸留し抽出した100%天然のクスノキオイル。そして、千年以上の歴史と伝統を誇る瀬戸焼が有名な瀬戸市でしょうゆ入れを製造販売する「セデックジャパン」による瀬戸焼をセットにしたアロマ商品だ。新しい活路を模索していた両事業者が出会い意気投合。各商工会議所が商品展開や販路拡大を提案していたタイミングでもあり、短期間での商品化となった。
和をコンセプトにシニア層へと狙いを絞ったことが奏功し、シニア向けの通販業者からの引き合いで商談が進められているほか、日本製品同士のコラボが目に留まり欧米人顧客などからアプローチがあったという。「既存商品のターゲットを変えて消費者の目に留まった」と同所担当者。関係者一同、新しい見せ方、売り方の可能性に期待を込めている。
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