ゆかりのある企業・団体が交流
東京商工会議所は、初代会頭渋沢栄一(1840‒1931)の生誕180年となる2月13日に、「渋沢ネットワークフォーラム2020」を都内のホテルで開催、役員・議員、渋沢ゆかりの約80社・団体など約350人が集まった。
渋沢栄一は、生涯で約500企業・約600団体の設立に関わり、日本経済や社会福祉、教育の発展に貢献、「日本資本主義の父」とされる。2021年のNHK大河ドラマの主人公に決定し、24年度には新1万円札の肖像画となるため注目が集まっている。今回のイベントは、渋沢栄一にゆかりのある企業・団体が一堂に会し交流を図ることで、その思想や意志を現代につなげ、さらに広めていくことを目的としたものだ。
当日は、同所の三村明夫会頭の開会あいさつの後、渋沢栄一の玄孫(やしゃご)に当たるシブサワ・アンド・カンパニー代表取締役でコモンズ投信取締役会長の渋澤健氏が、「渋沢栄一の『論語と算盤(そろばん)』で未来を拓(ひら)く」をテーマに講演を行った。また、同所が20年に実施する渋沢関連事業を発表したほか、東商グランドホールの「東京商工会議所渋沢ホール」への改称、「東商渋沢ミュージアム」のリニューアルオープンなどを発表。最後に、渋沢栄一を始祖とする東急の会長で、同所副会頭の野本弘文氏が「渋沢栄一の意志をつなぐ活動を展開する」とした「渋沢宣言」を読み上げ、出席者の満場一致で採択された。渋沢関連事業はhttps://www.tokyo-cci.or.jp/shibusawa/を参照。
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