日商 Assist Biz

更新

今日から始める“大人”健康生活 Vol.9 春は腰痛にご用心

血行アップのアキレス腱伸ばし 壁に両手を突き、片方の足を後ろに大きく引く。引いた足のかかとを床から浮かないようにして両手で壁を押し、10秒間キープする。これを左右交互に5回ずつ行う いすに座ってウエストひねり いすに座って右足を組み、背筋を伸ばす。 右足の外側に左手をかけて、上体をゆっくり右に回し、後ろを見る。その姿勢で10秒間キープする。これを左右交互に3回ずつ行う

毎年、春先になると腰の調子が悪い……という人はいませんか?実は、春は腰痛に注意が必要な季節なのです。

理由はまず、冬の間に寒さで活動量が減り、腰を支える筋肉が弱っていることが挙げられます。運動不足で血行が悪くなると、筋肉に酸素や栄養素の供給が少なくなり、老廃物も取り除かれにくくなって、筋肉の修復力が弱まります。

また、この時期は寒暖の差も大きく、風の強い日は体感温度も下がるなど、意外に体が冷えています。冷えは血行を悪くするので、筋肉が固くなってしまいます。

さらに3月といえば年度末で、仕事が慌ただしい時期です。腰痛は精神的な影響を受けやすいといわれているので、忙しさからストレスがたまっていると、そのしわ寄せが腰に来るケースも少なくありません。つまり、春は腰痛持ちにとって〝鬼門〟といえるのです。

そこで大事に至る前に、固くなった筋肉を動かして、しなやかさを取り戻しましょう。いきなり運動を行うのではなく、普段から腰の周りの筋肉をこまめにストレッチするのが効果的です。

例えば、いすに座った姿勢で上体を左右にひねると、腹筋や背筋(はいきん)を心地よく刺激できます。また、立った姿勢でアキレス腱を伸ばすのも有効です。アキレス腱を伸ばすと、足全体の血行がよくなるので、腰の筋肉の修復にもつながります。これらはオフィスや工場など、どこでも手軽に行えます。

体が固くてストレッチが苦手な人は、入浴中がお勧め。湯船に漬かると筋肉も緩み、適度な水圧も加わって、心地よく伸ばすことができます。 筋肉をしなやかないい状態に保つことは、腰痛をはじめ、全身の凝りや痛みの改善にもなります。これを機に、〝いつでもストレッチ〟を習慣にしてみてはいかがでしょうか。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

次の記事

福田千晶

健診結果が戻ってきたとき、まず気になるのは各検査項目の数値が〝基準値かどうか〟でしょう。基準値とは、健康な人の検査結果を基に、上限と下限の2・5%ずつを除外した残りの…

前の記事

福田千晶

今や日本人の4人に1人が罹患しているともいわれる国民病、花粉症。命に関わる疾患ではありませんが、長期間続く不快症状は生活の質を低下させ、経済的にも少なからぬ損失をもた…

関連記事

福田千晶

「平成29年国民健康・栄養調査結果」(厚生労働省が3年に1度実施)によると、国民の20%強が「睡眠での休養が不十分」と答え、特に40代では30%を超えるなど、国民の一定割合が…

福田千晶

新型コロナウイルス感染予防で自粛生活が続いた影響から、普段は困ったことがないという人でも、便秘になってしまったという声をよく耳にします。一般的に、一過性の便秘が起こ…

福田千晶

風邪の引き始めに市販薬は心強い味方です。早く治すために、薬の成分をよく確かめて選びましょう。まず、喉の痛み、咳(せき)、鼻水、頭痛など、一般的な風邪の症状の緩和には、…