教えて!下請法 vol.5

このコーナーでは、「下請法(下請代金支払遅延等防止法)」の概要や親事業者・下請事業者の定義、取引の内容、親事業者の義務・禁止事項などを、Q&A方式で解説しています。今回は「返品の禁止」についてご紹介します。

Q.下請事業者から納品された物品について、受け入れ検査を実施しました。しかし、目立つ傷があることに気が付かず、合格品として処理してしまいました。この場合、下請事業者に対して後から返品することは可能ですか。

A.NG!返品は不可能です

受け入れ検査を行い、一度は合格品として受領したものであれば、後から明らかな傷が発見されたとしても、責任は適正に検査を行わなかった親事業者にあります。そのため、下請事業者に返品することはできません。

Q.受領した下請事業者の物品を検査したところ、傷が確認されました。該当する物品を返却した上で、傷のない物品を再度納品するよう要求しても、下請法上、問題となりませんか。

A.OK.問題ありません

返品とは、受領した物品などを返却し、同じものを再び受け取らないことです。しかし、この場合のように受領した物品などを一度下請事業者に返却し、それを補修させて再度納品させたり、優良品に交換させたりすることは、返品ではなく、やり直しに該当します。原因となった傷が通常の検査ですぐに発見できるものの場合、発見次第、速やかにやり直させることは問題ありません。

次の記事

教えて!下請法 vol.6

公益財団法人 全国中小企業振興機関協会

今回は「不当な給付内容の変更及び不当なやり直しの禁止」についてご紹介します。Q.部品などの製造・加工を下請事業者に依頼しました。しかし、製...

前の記事

教えて!下請法 Vol.4

公益財団法人 全国中小企業取引振興協会

今回は「受領拒否の禁止」についてご紹介します。Q 下請事業者へ発注書を交付後、当社の取引先の仕様変更により、製品の発注が不要になってしまい...

関連記事

教えて!下請法 Vol.12

公益財団法人 全国中小企業取引振興協会

今回は「不当な経済上の利益の提供要請の禁止」についてご紹介します。Q.プライベートブランド(PB)商品の製造を委託している下請事業者に対し、...

教えて!下請法 vol.11

公益財団法人 全国中小企業振興機関協会

Q.下請事業者に有償で材料を支給し、製造を委託しています。下請事業者は、その支給材を1次加工で使用し、社内の次工程で2次、3次の加工をしてか...

教えて!下請法 Vol.10

公益財団法人 全国中小企業振興機関協会

今回は「購入・利用強制の禁止」についてご紹介します。Q.顧客から受託した運送を下請事業者に委託しています。発注担当者から下請事業者に当社と...