日本商工会議所青年部(=日本YEG、仲田憲仁会長)は2月19~22日の4日間、京都市で「第34回全国大会京都大会」を開催した。21日に左京区の「みやこめっせ」で行われた記念式典には、来賓として、日本商工会議所の三村明夫会頭や、関総一郎近畿経済産業局長、山田啓二京都府知事、門川大作京都市長らが出席。全国から史上最高の6244人の青年部メンバーらが集結し、各種会合を通じて交流を図った。
全国大会は、商工会議所の一翼を担う全国各地の青年経済人が、次代への先導者としての意識の高揚を図ることなどを目的に、毎年開催しているもの。今年度は、「日本の懐(こころ)YEG SPIRITS OF INNOVATION‼」をコンセプトに実施。YEGメンバーが日本経済活性の一翼を担い、より良い社会をつくり出す変革の力となる全国大会を、京都の地から興すことを目指した。
記念式典の冒頭にあいさつした仲田憲仁会長(那覇YEG)は、「一つひとつ積み重ねて今日を迎えた」とこれまでの活動を振り返り、「もっと皆が動いてつながりを持ち、地域の問題、課題に立ち向かい、改善していこう」と力強く呼び掛けた。
続いてあいさつした三村明夫会頭は、「全国1800の市区町村が、このままの形で生き残れることは難しいと思っており、生き残りの競争が始まっている」と指摘。「われわれ商工会議所が、行政や地域のあらゆる関係者とともに危機感を共有し、知恵を絞り、実行する力を発揮すれば、現下の危機は乗り越えられるはず」と述べ、「全国514商工会議所のネットワークを結集し、各地域における地方創生を力強く推進していきたい。日本の新たな再出発に向けて、『実行あるのみ』」と強調した。
また、YEGについて、「次代を担う青年部への期待・役割は、ますます大きくなっている」と述べ、「これまで以上に、その創造性あふれる行動力を発揮し、地域から日本の底力を上げる大きな原動力となってほしい」と呼び掛けた。
大会は、19日に舞鶴市で開幕。20日以降、府内各所(宮津・福知山・綾部・亀岡・宇治・城陽・京都)で7つの分科会を開催したほか、展示会などのビジネス事業、各種交流事業、特別ツアーなどの家族事業、物産展・フェスタ、大懇親会なども実施。今年で12回目を迎えたビジネスプランコンテストでは、常滑YEG(愛知県)の高性能冷蔵庫を活用した「氷感6次化物流システム」がグランプリに選ばれた。
次回の全国大会は、来年2月18~21日に岡山市で開催する。
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