益田商工会議所(島根県)に事務局を置く「映画『高津川』を応援する会」は5月20日、映画の完成報告会で、今初冬の劇場公開に向けて機運盛り上げを呼び掛けた。
映画『高津川』は、日本一の清流「高津川」流域の益田市、津和野町、吉賀町を舞台に撮影。同報告会では、出雲市出身の錦織良成監督のほか、3市町の首長や映画を応援する会の会長である同所松永和平会頭などが出席し、誘致活動から完成に至るまでの映画製作秘話とともに、映画の内容や出演者の紹介などが行われた。
「日本一の清流と、そこに生きる人々のいとおしさを描いた。映画を見て地元の人が誇りに思ってくれれば」と語る錦織監督。主演は甲本雅裕さん、ヒロインは戸田菜穂さんが演じる。母校の小学校廃校を機に再会した登場人物の生きざまを通し、石見神楽など伝統芸能の継承という日本が抱える問題を描いた群像劇で、美しい自然が映し出される映像美も見所だ。劇場公開を前に、同所が取り扱う映画を応援する制作協力券によって9月上旬からスタートする特別先行試写会での鑑賞が可能。また、名刺の裏面に印刷して活用できる映画のPRデザインを作成しており、同所では「名刺交換の際に映画や地元のことを話題にしてもらいたい」と提案している。
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