小千谷商工会議所(新潟県)は、小千谷市内の企業・団体と共に「おぢや観光プロジェクト」を推進し、新たな土産品開発や観光誘客に向けたイベントを実施している。このほど、小千谷発祥で新潟県の鑑賞魚に指定されている錦鯉をモチーフにしたガラスの酒器(ぐいのみ)の新商品と地元メーカー4社の菓子の詰め合わせを開発し、発売した。
おぢや観光プロジェクトは、観光交流人口の増加と新たな商品開発による仕事の創出、中小・小規模企業の経営基盤強化を目的に、2015年にスタート。埋もれていた観光資源に光を当てた新たな観光プランの開発や、関連する特産品の開発、観光案内のリーダー的人材の養成を図る。
17年には日本酒「小千谷談判」や、小千谷が発祥とされる錦鯉をモチーフにしたガラス製のぐいのみ「おぢや錦鯉昭和三色柄風盃」を販売。これが大変好評だったことから今回姉妹品の「紅白柄風盃」を発売した。新商品は、津軽びいどろの杯に紅白の色彩と金を散らして華やかに仕上げている。また、柿の種や豆菓子など4社の銘菓をセットにした「千の谷の物語」も新登場。外箱には切り絵で小千谷祭りが描かれている。
一方、観光ガイドを目指す人に向けたガイドブック「小千谷旅する案内帳」も発行。史跡や食、祭りなど29項目を紹介し同所ホームページでも閲覧可能。ダウンロードして情報を加えれば自分だけの情報シートがつくれるようになっている。
一般向けの観光ツアーも随時開催。今月1日には麻織物「小千谷縮」「越後上布」のユネスコ無形文化遺産10周年記念として、小千谷縮の着物を着て錦鯉の鑑賞や食事、記念講演を楽しむ「小千谷縮・越後上布着始め会」を開催するなど力を入れている。
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