事例3 日ごろのつながりが実った一枚のチラシ
尾山台おもちかえりMAP(東京・世田谷区)
「拙速は巧遅に勝る」とは孫子の「兵法」。東京・世田谷区の商店街「ハッピーロード尾山台」の振興組合理事であり、3代にわたって続く「タカノ洋品店」の高野雄太さんが起こした行動がまさにそれだった。
他地域での飲食店テイクアウト紹介の取り組みを知った高野さんは個人として、生活者・地域・事業者の三方よしの活性化事業「まちゼミ」に共に取り組む飲食店に声をかけ、「尾山台おもちかえりMAP」を作成。インターネットが苦手なお年寄りにも利用してもらえるようにチラシにした。自腹で印刷するところから始まった9店舗のマップは評判を呼び、現在の第3弾では23店舗を掲載。今では無償で印刷してくれる事業者も現れ、利用されている。
「まちの魅力をもっと知ってもらいたかった。行動が実ったのも、日ごろのつながりのおかげです」という高野さんは、他にもさまざま活動でまちのつながりを演出している。
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