萩商工会議所(山口県)はこのほど、東京・浅草にある全国各地の魅力を体験できる商業施設「まるごとにっぽん」内に、萩のセレクトショップ「萩の風」をオープンした。同所では、会員事業所の首都圏における販路拡大を通じて、地元企業の雇用拡大を目指し、地域活性化を狙う。
店内には、400年以上の伝統を持つ「萩焼」をはじめ、萩市内の海岸に群生する市の花「椿」から抽出した椿油、冠婚葬祭には欠かせない「水引」やそれをアレンジしたアクセサリーなど、同所の会員事業所の選りすぐりの逸品がずらりと勢ぞろい。特に、萩で100年以上続く染物屋が「大漁旗」の生地を使ってつくったバッグやクッション、竹を自在に曲げる技術に北欧のデザインを取り入れた竹製家具などは、早くも人気商品となっている。
同所では、訪日外国人観光客が増加する中、日本でも有数の観光スポットとして名高い「浅草」という立地を生かそうと、特に『日本らしい』と思える商品を選別。店舗名も、歴史と自然と文化のまち「萩」の雰囲気を店の中でも目いっぱい感じてもらおうと「萩の風」と定めた。
オープンから間もなく2カ月。さまざまなメディアで紹介され、連日多くの人でにぎわっている。そのため、買い物客の中にはTVなどで取り上げられた商品を目当てに来店する人もいるという。
同所は、「今は、客層や売れ筋などが見えてきた段階。今後はもっと商品を増やし、多くの人に萩の魅力を伝えていきたい」と話している。
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