静岡商工会議所などはこのほど、「家康公四百年祭」を記念して制作された、復刻版の「家康公の時計」を、スペイン、フィリピン、メキシコそれぞれの大使館に「平和外交の証」として寄贈した。「家康公の時計」は1609(慶長14)年、当時スペイン領だったフィリピンからメキシコへ航海をしていたスペイン船が、千葉県沖で座礁し、岩和田(現在の御宿町)で乗組員317人が救出されたことから、スペイン国王が家康公に贈った品。日本に残る最古の機械式時計として久能山東照宮に保管されている。
今回、3大使館に贈られた復刻版の時計は、大きさや外観は本物そのままに、錫物技術と最新のテクノロジーを融合させ、400個限定で作製したもの。同所および各国大使館は、改めて友好の歴史を確認した。
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