刈谷商工会議所(愛知県)、仙台商工会議所(宮城県)、東京製菓学校はこのほど、「ずんだを活用した新商品開発事業~仙台と刈谷を結ぶ架け橋~」を立ち上げ、東北復興支援および両地域の活性化事業として取り組むことを発表した。事業は、東日本大震災からの復興に向け実施した「遊休機械無償マッチング支援プロジェクト」で築き上げた絆をさらに強くし、両地域の雇用創出や販路拡大、地域資源を徹底活用した持続可能な地域活性化を目的としている。
事業では、刈谷商工会議所が会員企業からなる「ずんだ研究会」を新たに立ち上げ、ずんだの特性などを研究するほか、新商品を製造できる業者などを募集する。仙台商工会議所では、商品の原材料を供給できる業者を発掘するとともに、販路と消費の拡大を支援。東京製菓学校は、新商品のレシピや試作品づくりを担当し、三位一体となってプロジェクトを進める。
新商品第1弾は、ゴールデンウィーク明けにも刈谷市内の菓子店で販売する予定となっている。また、随時商品ラインナップを増やし、消費の拡大を図っていく。さらに、売上金の一部を復興支援のために寄付する仕組みの構築も視野に入れ、事業を進めていく。
仙台商工会議所の間庭洋専務理事は、「刈谷は自動車関連産業など『ものづくり』が盛んで、こちらは資源の宝庫。結びつくことでお互いの得意分野が高まればいい」と話し、プロジェクトへの意気込みを示した。
最新号を紙面で読める!