スキージャンプ女子の高梨沙羅選手がW杯通算50勝目を達成したのは、1月29日、ルーマニアのルシュノブで行われた個人第12戦だった。2本5目にはこの日の最長不倒97・5mを飛んで貫録を見せつけた。しかし、高梨のすごいところは50勝が単なる通過点にすぎないことだ。その後も連勝を重ね、これを書いている2月8日現在、52勝を記録している。50勝を目前に今季は札幌大会から5戦連続で未勝利があったが、それでも14戦を戦ってもうすでに8勝をマークしている。表彰台に上がれなかったのは2回だけだ。
ところがこれだけの成績を上げながらも高梨は自分のジャンプにまったく納得がいかないというコメントを残し続けている。例えば第14戦オーストリア・ヒンツェンバッハの優勝後も笑顔のないインタビューだった。
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