四日市商工会議所(三重県)に事務局を置く四日市港客船誘致協議会は6月24日、英国船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の四日市港初寄港に当たり、歓迎イベントを実施した。同クルーズ船は全長290メートル、総トン数11万5875トン、乗客定員2706人。日本で製造され、2004年に就航した大型クルーズ船だ。外国船の歓迎イベントは今年1月に入港したイタリア船籍の「コスタ ネオロマンチカ」に続く2回目となった。
当日は、市民ら約8600人が岸壁に訪れる中、引き船「ちとせ丸」によるカラー放水で歓迎、着岸後は日本酒の振る舞いを行った。岸壁ではキッチンカーや地場産品の販売ブースが出店。「浴衣着付け体験」などの和文化体験コーナーも設置され、外国人客などでにぎわった。歓迎ステージでは市民らによる「四日市よさこい」「四日市諏訪太鼓」などの演舞・演奏が披露された。
また、四日市市内でも地場産業である萬古焼(ばんこやき)の陶芸体験や温泉ショートツアー、スタンプラリーなどを行い、まちを挙げて乗客をもてなした。同所は、「今回の結果を今後に役立てたい。今後も継続してクルーズ船を呼び込んでいく」と誘致に意欲を見せる。