福島県いわき市は2月19日、東京・港区のレストランで、地元漁業の復興と風評払拭(ふっしょく)を目的としたメディアセミナー「食べて知る!いわき水産物の魅力と漁業復興〝最新事情〟」を開催した。当日は、集まったメディア関係者約30人に地元漁業の復興の歩みについて紹介したほか、いわきで水揚げされた水産物・加工品を使った特製ランチ5品を提供。また、漁業関係者やシェフによるトークセッションも実施するなど、いわき産水産物の魅力と安全性をPRした。
同市は平成23年10月から、食の安全・安心を消費者に自ら判断してもらおうと、インターネットを通じて農作物や農地、水道水、大気中の放射線量などを公表する「いわき農作物見える化プロジェクト〝見せます!いわき〟」を実施してきた。翌24年10月からは、市役所内に横断的なプロジェクト組織「見せます!いわき情報局見せる課」を発足させ、「見せます!」の対象範囲を水産物や観光にまで拡大。同セミナーもその活動の一環となる。
同市では、野菜の産地や放射性物質のモニタリング検査などを消費者に見学してもらう「見せる課バスツアー」の定期開催や、いわき野菜のおいしさと魅力を検証・発信する「いわきのおいしさ確かめ隊」など、多彩な活動を展開。これら「見せる課」による取り組みは、25年のグッドデザイン賞を受賞するなど、各方面から注目を集めている。
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