前号までの連載で、パットの極意をお伝えしてきました。アプローチショットがうまくいけば、ゴルフの中でも難しいパッティングも容易になります。この連載では、12回にわたって「アプローチショット」について、ご紹介していきます。
まず、基本について説明しておきます。基本のアプローチショットとは、距離にして30~40ヤードぐらいまで。腕の振り幅が両腰より高くならないスイングです。狙いは直接カップに沈める、あるいは、確実にOKの取れる位置に寄せることです。アマチュアゴルファーの中には、アプローチはボールを飛ばす必要がないし、動きが小さいので、体を使わず手や腕の力だけで打てばいいと思っている人がいますが、大きな間違いです。動きが小さいからこそ遠心力が生まれず、ヘッドの動きを安定させることが難しくなります。だから手先ではなく、大きな筋肉を使って、全身のエネルギーで打つ必要があるのです。そのための究極のドリルが「片手打ち」です。
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