大阪商工会議所東支部は2月14日、関西大学の学生と地元の関目商店街振興組合と共同で「大阪上等ウエディング」を開催した。情緒あふれる小さな商店街を舞台に、地域にゆかりのあるカップルに手づくりの温かい結婚式を挙げてもらおうと、政策の立案やまちづくり政策について研究する大学生たちと、商店街、同所が連携して約1年間かけて準備。めでたくバレンタインデーに1組のカップルが挙式と披露宴を執り行った。
今回結婚式を挙げたカップルは、公募で選ばれた商店街の近くに住む40代の夫婦。子どもも2人いる4人家族だ。夫婦は平成14年に結婚したが、その後すぐに育児などに追われ、挙式を行えなかったという。
当日は、買い物客や参列者約300人が見守る中、商店街内の特設ステージで人前式を開催。「誓いの手形」として、歯科医院用の石こうを用いてつくられた新郎新婦とその家族の手形を披露し、あらためて結婚を宣誓。また、ケーキ入刀ではなく、大阪らしく「お好み焼き入刀」を実施し、区民の有志合唱団からのお祝いの歌などがプレゼントされた。
人前式終了後は、商店街内の飲食店にて披露宴を開催。新郎新婦は特製のハート型コロッケを参列者におすそわけし、笑顔を振り舞いた。
当日参列した同所の佐藤茂雄会頭は、「商店街はもともと500m~1kmが足元商圏。この商圏を大切にすることで、地域のコアである商店街は存在感を示せる。今後もこうした産学官連携のイベントが広まることを期待したい」とコメントした。
同支部では、同商店街が今後「幸せベル(仮称)」というモニュメントを設置し、〝幸せになる商店街〟として売り込むための支援を続けていく。また、10月には2組目のカップルの結婚式も実施する予定で、一過性で終わらせない盛り上がりを目指す。
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