日商 Assist Biz

更新

現代に息づく職人技 「本場結城紬 眼鏡ケース」

通常の眼鏡ケースより少し大きめにつくられているので、ペンケースや化粧品ポーチとしても使えます 撮影:加藤正博

今月は、独特の趣がある本場結城紬(ゆうきつむぎ)の眼鏡ケースをご紹介します。

蚕の繭を煮て引き伸ばし、綿状にしたのが真綿です。この真綿から撚(よ)りを掛けずにつむぎ出した糸で織るのが結城紬。歴史は古く、常陸(ひたち)の国の特産物として朝廷に上納された布が、正倉院に収められているほどです。軽く、温かく、高級感のある艶やかな風合いが、粋好みの着物地として、時代を超えて愛されてきました。

結城紬の特徴は密度の高さにあり、1360本もの経(たて)糸を使って織り上げます。また、織り上げる前の糸の段階で染めることから、プリント生地にはない、自然で豊かな表情が生まれるのです。

明治40年創業の「奥順(おくじゅん)」は、長年結城紬の発展に寄与してきた産地問屋。近年は、職人の提案から生まれたショールや小物など、時代に添った製品も手掛けるようになりました。この眼鏡ケースにも、使い込むほどに艶を増し、長く愛用できる結城紬ならではの魅力があふれています。

次の記事

藤八屋(とうはちや・石川県輪島市)

今月は、堅牢優美(けんろうゆうび)な輪島塗の漆器、ウェーブボウルをご紹介します。

前の記事

江崎べっ甲店(長崎県長崎市)

今月は希少価値が高いべっ甲細工のかんざしをご紹介します。

関連記事

久慈琥珀(岩手県久慈市)

今月は、久慈市の特産品である赤みの強い琥珀(こはく)を用いたボールペンをご紹介します。

中村製作所(三重県四日市市)

チタンを丁寧に削り出してつくられた「印鑑」をご紹介します。

讃岐かがり手まり保存会(香川県高松市)

香川県の西部・西讃(せいさん)地方に伝わる郷土玩具、草木染めの「讃岐かがり手まり」をご紹介します。