大商人や船乗りの疲れを癒やした酒田舞娘が踊るあでやかな料亭
日本海に面した酒田港は北前船の中継港として、「西の堺、東の酒田」とうたわれるほどの繁栄をみせた港です。この地で積まれた出羽のベニバナが口紅や京友禅の染料となるなど、華やかな京文化に欠かせない品々が送り出されると同時に、さまざまな上方の文化が北前船によってもたらされ、今もその面影が色濃く残っています。 酒田花柳界を代表する料亭「相馬屋」は、酒田舞娘(まいこ)のもてなしが人気を集め、大いににぎわいました。1894年に起きた庄内大震災による消失などを乗り越えて、2000年に「相馬樓(そうまろう)」として営業を再開し、まちおこしに一役買っています。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
酒田商工会議所 中小企業相談所 高橋 謙治
酒田のめん類専門店「川柳」(せんりゅう)の「ふわとろワンタンメン」。“雲を呑むかの如き”極薄皮のワンタンが特徴です。麺とはひと味違うツルリとした喉ごし。食べ進むほどにスープと混然一体となり、絶妙の味わいです。ぜひ、ご賞味ください。
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