全国商工会議所女性会連合会(全商女性連、藤沢薫会長)は7日、「第49回全国商工会議所女性会連合会北海道全国大会」を札幌市で開催し、全国318女性会から約2700人が出席した。藤沢会長は、「今こそ各地域の女性活躍をけん引するとともに、一人一人が輝く女性経営者団体として、さらなる活動を展開していこう」と全国の女性会メンバーに呼び掛けた。
主催者を代表してあいさつした藤沢会長は、女性が輝く社会の実現に向け、政府が各種施策を推進する中、「各地域で女性リーダー役を担う私たちに求められる期待や役割はますます大きくなっている」と指摘。「商工会議所の使命はいかに地域を活性化し、元気にしていくか。その一翼を担う私たち女性会は、女性ならではの感性や潜在力を最大限に発揮し、これまで以上に女性活躍のための環境整備、地域活性化に向けて、強いリーダーシップを発揮していかなければならない」と意気込みを示した。
引き続きあいさつした日本商工会議所の三村明夫会頭は、日本経済の再生と地方創生の実現のためには、深刻化する人手不足に対応した生産性向上や働き方改革など、企業の挑戦が必要と強調。「女性の柔軟かつ大胆な発想と実行力は成長のための重要な鍵」と女性をはじめとした多様な人材の活躍に期待を寄せた。また、「地域を支える企業や人材づくりを強力に後押しする各地女性会の活動は、わが国にとって経済成長を支える重要な基盤。ぜひとも各地女性会において、それぞれの地域の活動をけん引してほしい」とエールを送った。
総会では、「第16回女性起業家大賞の表彰式を実施。最優秀賞に輝いた、6次産業化を通じた地域の農家の支援などを行っている農プロデュースリッツ(新潟県小千谷市)の新谷梨恵子代表、スタートアップ部門(創業5年未満)優秀賞の株式会社デキャンタージュ(福岡県福岡市)の小林由紀代表取締役、グロース部門(創業5年以上10年未満)優秀賞のFUNFAM株式会社の藤岡康代代表取締役(東京都港区)の3人が表彰された。
また、全商女性連表彰の授賞式も行った。特別功労者48人、組織強化(会員増強)に実績があった17女性会、「個として光る」女性会事業に取り組んだ2女性会などを表彰した。最後に来年の開催地である岩手県のメンバーが次回の岩手総会の参加を呼び掛けて大会を締めくくった。
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