一関商工会議所(岩手県)千厩(せんまや)地域運営協議会は、千厩まちづくり株式会社と共に8月26日、「せんまや100人女子会」を開催した。会場は大正期の建物が国指定有形文化財である「千厩酒のくら交流施設」。女性の視点でまちの未来について語り合い、出されたアイデアをまちづくりに生かそうという初の試みだ。チラシやフェイスブックで広報し、千厩地域在住の人やゆかりのある人など10代から80代まで約100人の女性が集まった。
千厩はその昔、奥州藤原氏がこの地に厩舎(きゅうしゃ)を建て数千頭の名馬を生み出したことに由来する。中でも鵯越(ひよどりごえ)で知られる源義経の名馬「太夫黒(たゆうぐろ)」は有名。地域には同交流施設など名所もあるが、交通の便が悪い、シャッターが閉まっている店が多い、駅前が寂しいなど課題もある。
参加者は10グループに分かれ、「せんまやの魅力UPアイデア100本ノック」をテーマにこうした課題や解決策を出し合った。挙げられたアイデアへの投票では、「千厩駅前に人が集まる場を」「カフェのまちに」「アート軽トラ市の開催」などに票が集まった。多くの票を集めた事案は、今後実現に向け実行委員会を中心に検討していくという。
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