浜田商工会議所青年部は11月3日、「第23回BB大鍋フェスティバル」を開催した。「BB(ビービー)」とは、同地域の幼い子が「魚」を指す時の方言。フェスティバルは平成3年から、浜田の財産・文化・歴史である「海」を利用し、市内外の人にその素晴らしさを再確認してもらおうと、島根県立石見海浜公園を会場にスタートさせたものだ。当初は、浜田市が中心となって、同地域の企業や団体とタイアップし開催していたが、16年から浜田YEGが引き継いだ。
同YEGでは、地元でも人気のフェスティバルを継続するため、それまで参加していた浜田市や、同地域の企業や団体に加え、島根県立大学の学生や浜田商業高校の生徒にも参加してもらうようにした。また、会場を浜田漁港周辺へと変え、水産業や観光資源をPR。地域経済の活性化を図っている。今では市民交流の場「浜田の産業祭」として定着した。
当日は、北前船を模した大鍋で、同地域で獲れた「のどぐろ」などを使ったつみれ団子や野菜を入れて調理した、特製の「BB鍋」を約5000食用意。来場者に振る舞った。そのほか、同地域の伝統芸能である「石見神楽」の上演や、子ども向けのイベントスペース、市民による露店の出店など、さまざまな企画でイベントを盛り上げた。メンバーは、「来年度も秋ごろに開催を予定している。ぜひ多くの人に来場してほしい」と話している。
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