各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
全国の将棋駒生産量の約9割を生産する「将棋のまち」天童市は、そばやサクランボ、黒毛和牛など特産品も多い。天童商工会議所はこれら特産品を幅広くそろえてPRした。
将棋駒をかたどった菓子は天童土産の定番だ。「御将棋諸越(もろこし)」は「歩」から「王将」まで全ての駒がそろった諸越詰め合わせ。諸越とは小豆粉と上白糖でつくる干菓子でお茶請けにお薦めだ。銘菓「左馬最中(ひだりうまもなか)」や「駒ゆべし」「王将駒サブレ」と共に紹介した。「寒中挽き抜きそば」は1月の寒中に製粉したそば粉を使ったそばで、江戸末期に天童織田藩藩主が将軍家に献上したそばを再現したもの。このそばを提供する店が市内に多数あり、毎年1~2月には「そばまつり」も開催される。
山形県産サクランボでつくった「さくらんぼのぽんず」や漬物「ふぐ師のしそ漬さくらんぼ」、サクランボをゼリー状のシロップで包んだ「山形でうまれましたさくらんぼ」などサクランボ製品も出品。また、農作物の生産から加工・販売まで手掛ける地元企業がつくる無塩・県産完熟フルーツトマト100%の「食べる濃厚トマトジュース」や、天童で50年以上サラミ製造を続ける事業者の「黒毛和牛サラミ」、老舗香辛料専門店の七味唐辛子、玄米植物油「まいにちのこめ油」「山形牛ラーメン」などこだわりの品がブースに並んだ。
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