各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
伊万里商工会議所は、昭和46年創業の老舗、「茶幸庵」(山口製茶園)から地元・伊万里産のお茶を出品した。焼き物で知られる伊万里市だが、市街地から離れた標高40メートルの山間部・日南郷地区とその周辺は霧が多く朝晩の温度差があることからやぶきたを中心にお茶の栽培が行われている。
同地域のお茶は爽やかな香りや甘みと渋みのバランスの取れた味わいが特徴で、同店は「伊萬里茶」としてブランドの確立を目指している。今回は伊萬里茶の抹茶入り緑茶とほうじ茶、紅茶、急須を使わず手軽にお茶が楽しめる粉末緑茶や水出し緑茶ティーバッグ、ドリップティーなどがブースに並んだ。
「伊萬里茶・抹茶入」は抹茶をブレンドした色良くまろやかな風味のお茶。伊萬里茶を粉砕した粉末緑茶は茶葉の栄養をまるごと摂取でき、料理やお菓子づくりにも活用できる人気商品だ。ドリップティーは専用のドリップバッグをカップに掛け湯を注ぐだけで本格的なお茶が楽しめる。
パッケージは全て伊万里焼の絵柄入りでギフトにもお薦めだ。同社は、香港やシンガポールなど海外でも伊萬里茶を販売しており、その味やパッケージは外国人にも好評だという。「伊萬里茶を通して伝統ある緑茶文化を若い世代や海外へも伝えていきたい」と同社は話している。
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